Girl Fiend
作詞:DADA 作曲:KALM

〜さあ清く正しい子供部屋のこのロリコンめ 恥を知れ〜

Street of Aliceトラック3 お気に入り度:★★★

2ndアルバムの3曲目。超猟奇的。
これもSAD MASKのようにストーリーの
イニシアチブを掌握している者のどんでん返しがあって、
作りとしては面白いですが、気持ち悪すぎるのと、
意味がよく分からない部分があるので
SAD MASKほど好きじゃないです。

一人称は少女というかロリータの「わたし」
(これがGirl Fiendということなのだろう)で、
「あなた」はロリコンでサディストのどうしようもない変態。
いつぞやの宮崎○氏事件と同じくらい変態という設定です。
この時点で一般人はどんびきでしょうね。
というか私も、結構引きました。。

その「あなた」が、「わたし」を地下の密室に閉じ込め、
後ろ手で鍵を掛ける。
標本箱がいっぱいあり、そこには、
「まるで生きているような」「壊れてしまった」人形が
沢山しまいこまれている。

この状況から、「わたし」は相当に絶体絶命のピンチで
ストーリーのイニシアチブは「あなた」が掌握しているはずなのですが、
この辺から、何か意味不明に立場が逆転していきます。
どうも「わたし」は「あなた」の狙いを全て知っていて、
わざと罠にかかったような雰囲気です。
そして、よく分からないけど、「あなた」は「わたし」の
いのままに操られ始めているような印象を与える展開になっていきます。

ですが、結局どうなったのか終わりがあいまいでよく分かりません。
歌詞の最後は冒頭に紹介したフレーズで、
これだけではどういう結末なのか見えてこないのです。

途中の歌詞も意味不明だし。
「左目の奥に星屑さんが入ったみたいなの」
「優しくそっと取り除いてくださいな」
とかいう部分は、これに何の意味があるのか全く理解不能。
どうでもいいけど、星屑さんとか「さん」付けしないでほしいし。

ストーリーの流れがもう少しよく見えれば、
もっと好きになれたかもしれない作品です。
それにしても猟奇的過ぎです。

KoziのHany Vanityも結構猟奇的な想像をさせる作品で、
しかも私は相当好きな作品だったりするんですけど、
このGirl Fiendは同じように好きにはなれないです。
まあ、私は別に猟奇的な趣味があるわけじゃないしね。
作品のできの違いということですね。

ところでタイトル名を「Girl Friend」と間違えている方を
ネット上でしばしば見かけますが「Girl Fiend」が正しいです。
Fiend=魔物で、少女の魔物というのがこの作品の和訳になります。

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